知恩院

巨大な三門や七不思議などの見どころが詰まった寺院

1175年に創建された、浄土宗の総本山。浄土宗の祖・法然が後半生を過ごした地にあり、本尊として法然上人像を祀る。江戸時代になると幕府の全面的な支援を受け、御影堂や三門などが建立された。国指定の名勝、方丈庭園も必見である。「忘れ傘」「鶯張りの廊下」といった、古くから伝わる知恩院の七不思議も見逃せない。

御影堂

幅45m・奥行35mの巨大な伽藍だ。現在の建物は1639年に徳川家光が再建した。法然上人の御影を祀る内部は金装飾の仏具が並び、荘厳な雰囲気。

三門

徳川秀忠の命により、1621年に建立された。現存する寺院の三門としては、国内最大級だ。高さは24mあり、屋根には約7万枚の瓦が使われている。

春の方丈庭園

江戸時代初期に造られたという池泉庭園である。春は桜に彩られ、風情が増す。3月下旬から4月上旬に見ごろを迎え、夜間ライトアップも実施される。

鶯張りの廊下

七不思議のひとつ。大方丈の廊下の一部を歩くと、ウグイスの鳴き声に似た音がする。静かに歩こうとするほど音が鳴るため、「忍び返し」とも呼ばれる。

三方正面真向の猫

狩野信政が方丈の廊下の杉戸に描いた猫の絵で、七不思議のひとつだ。どの角度からでも、見る人を正面からにらむ。親猫の愛情を表現しているという。

知恩院の人気の時期は？

知恩院の近くにあるスポット

知恩院を観光したら、知恩院から歩いて3分の場所にある「青蓮院門跡」もついでに巡ってみよう。

青蓮院門跡

1150年に創建された、天台宗の寺院である。明治時代までほとんどの門主を天皇家または摂関家が務めており、非常に格式が高い。境内には本堂や宸殿、茶室、池泉回遊式庭園などを有する。紅葉の名所としても人気だ。また、飛地境内である東山山頂の将軍塚周辺は、眺望が良く、桜が美しい。春は花見がてら足を延ばそう。毎年春と秋に庭園のライトアップされ幻想的な青い光に包まれる。

知恩院を観光したついでに行ってみよう。

知恩院の近くにあるおすすめの宿

知恩院を観光するなら、知恩院から歩いて7分の「柚子屋旅館」が便利。

柚子屋旅館

出典：ikyu.com

檜の大風呂で柚子風呂が魅力の高級旅館。夕食は名物の鯛柚子鍋や柚子を使った会席料理を楽しめる。宴会スペースが施設内にあるからお祝いや大人数の旅行にも便利。