奈良県で人気のカレーライスおすすめランキングBEST10

美味しいカレーライスの選び方

1.系統や味の違いで選ぶ

カレーライスと一言で言ってもその味わいはお店によって違うが、大きく分けると欧風カレー、スパイスカレー、スープカレー、インドカレー、スリランカカレーの5つに分けることができる。味わいの違いを知ることができれば、自分の味覚や気分に合ったカレーを見つける手がかりになるはずだ。

欧風カレー

欧風カレーは日本では最も一般的に知られているカレーだ。発祥は東京のボンディというお店で、欧州で修行した店主の村田紘一氏が日本でカレーのお店を開くときに、フレンチで使うブラウンソースで作ったカレーを欧風カレーとしてメニューに出したことが最初とされている。

日本人が好きなカレーのルーや飲食店のカレーもほとんどが欧風カレーなので、味わいはあえて説明の必要はないかもしれないが、バターやクリーム系のコクがあり、スパイスも辛すぎないので日本人の味覚に合う食べやすいカレーだ。

本格的な欧風カレーのお店では、香味野菜や肉類をじっくりと煮込んで作るフォンドボーに小麦粉とバターを炒めて作ったブラウンソースを混ぜて作るので、市販のルーでは表現できないような濃厚で奥深い味わいのカレーを味わうことができる。

スパイスカレー

2010年代から盛り上がりを見せているのがスパイスカレー。インドやスリランカのスパイシーなカレーを基本として、新しい発想でオリジナリティあふれるカレーを作ったものをカレー好きの間でスパイスカレーと呼んでいる。

明確な定義はないが、小麦粉やバターを使わないことや、スパイスの主張が強めでカレーのソースよりもスパイスの香りを楽しむことに主眼をおいているという共通点がある。

クリエーターやアーティストが経営していることも多く、スパイスカレーを作ることは自身の創作活動の一環だと話す人も多い。それだけ自由度が高く、お店によって盛り付けや味わいは千差万別で個性的なカレーが多いのも特徴的だ。日替わり月替わりでメニューが変わることも珍しくなく、訪れるたびに新しいメニューを味わうことができるのもスパイスカレーならではの楽しみ方だろう。

スープカレー

スープカレーとはスープのようにサラサラとしたカレーのことだ。北海道の札幌が起源とされており、1990年代後半に札幌で多くの専門店が登場したことをきっかけに全国に広がった。

大ぶりの具材が特徴で、野菜は素揚げしたり焼いたりして存在感が強めであることが多い。スープ自体はスパイス感以上に肉類や野菜をじっくりと煮込んで作った出し汁のうま味が効いているのが特徴。ご飯をスプーンですくってスープに浸して食べるのもスープカレーならではの食べ方だ。

油少なめで野菜多めなので女性に人気があるのも特徴。実際にスープカレーのお店では客のほとんどが女性ということも珍しくない。

インドカレー

インドカレーとはインドで食べられているスパイシーなカレーのことをいう。小麦粉や油、クリームなどを使わずに、肉や野菜、豆、香草をスパイスで炒めたようなシンプルなものが多い。

日本でよく食べられているのは北インドカレーで、バターチキンやチキンパニール、マトンララ、サグマトン、などに代表されるように生クリームやカッテージチーズでコクを出した濃厚なカレーが一般的だ。

最近では南インドカレーも人気が出ているが、南インドカレーはさらさらとしておりナンではなくライスで食べるのが一般的で、ミールスと呼ばれる南インド式のワンプレートで食べるカレー定食のようなものが定番だ。

このページは欧風カレーやスパイスカレーの紹介が中心なので、奈良県で人気のインドカレーを探しているという方はこちらを参考にしてほしい。

»奈良県で人気のインドカレーおすすめランキングBEST10

スリランカカレー

スリランカカレーは魚介や豆、野菜を材料によく用いる。うまみを出すためにモルディブ・フィッシュというかつお節のような食材用いるので、魚の旨味が効いていて日本人には馴染みやすい味だ。

素材を生かした優しい味わいが特徴で辛さもマイルドで食べやすい。ライス・アンド・カレーと呼ばれるご飯におかずを乗せて食べる食事方式が一般的。

2.お店の業態で選ぶ

カレー専門店だけでなく、喫茶店などのカフェや洋食屋、間借り、移動販売などでも美味しいカレーを食べることができる。

カフェのカレーはスパイス感は控えめで辛いものが苦手な人でも食べやすいように調理されていることが多い。ゆったりとしているので友人や家族とゆっくりと食べたいときにはカフェのカレーがおすすめだ。

バーが提供するカレーも侮れない。食事メニューの一つとして出していたものが話題になってカレーを目的に訪れる客がほとんどになったなんてことも実は多い。バーなので夜にお酒と一緒にカレーやスパイス料理を楽しむなんてこともできる。

洋食店のカレーはビーフシチューのような深いコクのある欧風カレーが多い。欧風カレーはレシピがビーフシチューと似ている部分も多く、ビーフシチューと一緒にカレーも作っていることが多いからだ。カレー専門店とは異なる味わいはやはり洋食店ならではといえる。

カレーは限られたスペースでも作ることができるので、居酒屋やバーなどのように日中は空いているお店をランチ限定で間借りしてお店を営むこともできる。最近は間借りのカレー店が非常に増えており、今では何店舗も出しているような人気店も最初は間借りだったということはよくある。今までにないような新しい味を求めるならば間借りのカレー店はおすすめだ。

3.辛さを調節できるお店を選ぶ

カレーライスを食べる上で辛さを調整できるかどうかは大事なポイントの一つだ。美味しい食材を使って経験豊富な料理人が美味しいカレーを調理しても辛すぎたらそれを美味しいとは思えなくなってしまう。美味しさよりも辛さがまさって何も感じないだろう。

私自身もたくさんのカレーライスの専門店に通っていることもあり辛さには慣れている方だが、それでも辛すぎるカレーは完食できないくらい辛いときもある。

辛いものの好き嫌いも人それぞれ違う。同じ辛さのものを食べても人によって感じ方が全く異なるのはごくごく自然のことだ。だからこそ、辛さを調整できるお店というのは寛容だと思う。本当は美味しいのに辛すぎて何も感じないなんて悲しいことにはならない。

辛さを調整できること、特に日本人好みの甘めの辛さを用意してくれているお店を選ぶのが良いと思う。そして、最初に訪れるお店ではいつもより辛さを控えめで注文しよう。甘い分には後から辛さを足してもらえば良いからだ。