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水道水が美味しい都道府県ランキング

最終更新日:2024-08-21

日本の水道水は世界でもトップの美味しさだと言われていますが、都道府県別に見てみるとどうなのでしょうか?

住んでいる都道府県によって「水道水を飲むのは当たり前で水をペットボトルで買うなんて信じられない」という人や、逆に「水道水なんて飲むものではなくそのまま飲むなんてあり得ない!」という人まで様々です。

そこで、LOCAL BEST(ローカルベスト)は、47都道府県の1613人を対象に水道水の満足度に関する調査を実施しました。

果たして自分が住んでいる都道府県は何位なのか?水道水が美味しい都道府県、美味しくない都道府県は一体どこなのか。ランキングで明らかにしてきたいと思います。

水道水の満足度調査

調査概要

調査内容:都道府県別の水道水についての満足度調査
調査対象:10代から60代以上までの男女
調査期間:2023年6月4日〜8日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:1613人

調査結果サマリー

・豊かな自然と綺麗な水源を有する都道府県ほど満足度が高い傾向
・東京、神奈川、大阪、福岡、などの都市部は水道水への満足度が低い傾向
・水道水を飲んでいる人の割合は1位の長野県と最下位の沖縄県では4倍以上の差がついた

ランキングの作成方法

「水道水をそのまま飲んでいますか?」という質問に対して、「そのまま飲んでいる」「浄水器やウォーターサーバーなどで浄水して飲んでいる」「飲んでいない」の3つの選択肢から、1つを選択してもらいました。

回答者の総数から「そのまま飲んでいる」と回答した割合を満足度として定義し、「水道水が美味しい都道府県ランキング」は満足度が高い順に並べています。

水道水が美味しい都道府県

水道水が美味しい都道府県ランキング

水道水の満足度ランキングの上位には豊かな自然と水源を有する都道府県が並びました。回答者のコメントでも水道水の美味しさを賞賛する声が多く寄せられました。

「東京から引っ越してきたら水道水の美味しさに感動した」(山梨県/30代男性)
「蛇口をひねるとミネラルウォーターが出てくるような感覚」(青森県/40代女性)
「子供から大人までみんな水道水の水をそのまま飲みます」(長野県/40代男性)
「県外の友人が来ると必ず水が美味しいと言われる」(熊本県/20代女性)

水道水の味を決めるのは水源の綺麗さだけではないですが、水源が綺麗であれば浄化薬剤や殺菌用塩素の量がわずかで済むため、やはり美味しい水道水を作ることができます。

北アルプスを有する長野県、八甲田連峰を有する青森県、奥大山を有する鳥取県、阿蘇山を有する熊本県が上位に並んでいるのは、やはり美味しい水道水を作るには水源の綺麗さが重要であることを示しています。

水道水の満足度が低い都道府県

水道水が美味しくない都道府県ランキング

一方で、水道水の満足度が低い都道府県を低い順に並べてみると、東京、神奈川、埼玉、広島、大阪、福岡などの都市部が並びました。

「日常的に飲む分には気にならないが、東北の実家から帰ってくると味の違いを感じる。」(埼玉県/20代女性)
「浄水器なしで水道水を飲むのはありえない。」(東京都/40代女性)
「昔に比べると飲めるようになったけどそれでも浄水器は欠かせないです。」(神奈川県/30代女性)

水道水が美味しくないと感じる人が多い原因として考えられるのは、都市部は水源が限られていることや地下水が汚染されやすい環境にあることが第一にあります。

それに加えて、都市部に多いマンションやアパートでは水道水を貯水槽に溜めてから各部屋に排水する仕組みになっていることが多く、貯水槽や配管の劣化や管理状況が悪いと水質が悪化しやすくなるという構造上の問題もあります。

自然が豊かな沖縄の水道水の満足度が低い理由としては、水道水に適した軟水の水源がそもそも少ないことがあります。海に囲まれていることからも分かるとおり、ミネラル分が多く水の硬度が高すぎて、水質に関わらず日本人が美味しいと感じにくいとされています。

「飲み水はスーパーでミネラルウォーターを買ってる。割高だけど仕方ないと割り切ってる。」(沖縄県/30代女性)
「浄水器は必須。浄水器なしで水を飲んでいる家庭を見たことがない。」(沖縄県/30代女性)

山口県、長崎県、奈良県、和歌山県などは豊かな自然があるものの、水質が下がる何らかの原因があると考えられ、その結果として水道水の塩素濃度を高くせざるを得なくなり、それが水道水の美味しさに影響を与えている可能性があります。

「仕事で転勤してきて水の味に驚いた。」(和歌山県/40代男性)
「まずいとまでは言わないけどそのまま飲もうとも思わない。」(山口県/30代女性)

水道水が美味しい都道府県ランキング

水道水が美味しい都道府県ランキングの集計データをすべて掲載しています。

順位 都道府県 満足度
1位 長野県 86.7
2位 青森県 83.3
3位 鳥取県 80.0
4位 熊本県 77.8
5位 新潟県 75.9
6位 山梨県 75.0
7位 岐阜県 73.3
8位 秋田県 71.4
9位 北海道 71.3
10位 富山県 70.8
11位 高知県 70.0
12位 静岡県 69.6
13位 石川県 66.7
13位 島根県 66.7
15位 群馬県 62.5
15位 徳島県 62.5
17位 福島県 61.9
18位 栃木県 59.1
19位 岡山県 58.6
20位 愛媛県 57.9
20位 鹿児島県 57.9
22位 山形県 57.1
23位 岩手県 53.8
24位 宮崎県 50.0
24位 佐賀県 50.0
24位 福井県 50.0
24位 兵庫県 50.0
28位 京都府 48.6
29位 茨城県 47.5
30位 滋賀県 46.2
30位 大分県 46.2
32位 愛知県 43.8
33位 香川県 42.9
34位 宮城県 40.5
35位 千葉県 39.0
36位 大阪府 38.3
36位 福岡県 38.3
38位 広島県 36.7
39位 埼玉県 36.4
40位 三重県 34.6
41位 神奈川県 33.9
42位 東京都 33.7
43位 和歌山県 28.6
44位 奈良県 26.7
45位 長崎県 25.0
46位 山口県 21.4
47位 沖縄県 18.8

まとめ

水道水の満足度を全国一斉に調査しましたが、思っていた以上に都道府県によって満足度に差があるという結果になりました。満足度が高い都道府県は市販のミネラルウォーターの採水地にもなっているようなところばかりなので納得です。

満足度の低い都道府県についても、日本国内で比較するとランキングが低くなってしまいますが、それでも世界的に見ればこれだけ多くの地域で水道水を飲めるというだけでも驚異的なことでもあります。

各自治体の水道局は水道水をより安全に美味しく飲めるように日々改善を続けています。その努力が報われて、いずれは全都道府県で大半の人が水道水をそのまま飲めるようになるといいですね。その日が来ることを切に願ってます。

調査概要

調査対象:10代から60代以上までの男女
調査期間:2023年6月4日〜8日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:47都道府県の1613世帯
回答方法:選択方式

引用について

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